Squall スコール

突然降る雨のような激しい恋に打たれて

はじめに

昔から、効率悪いことが、大っ嫌いだった。


何事も最短で、なるべく早く、切り上げて済ませたかった。


仕事や、作業もそうだし、なんでも、そう。


少しでも、上手くいかなかったり、流れないと、すぐに合わない、縁が無いと判断し、


すぐに次!と進みたかったし、進んできたと思う。




私が、前にいた街を去る時に、彼は言った。


次に住む〇〇市が、もっと、近かったら良かったのにね、


と。


素直に、私が遠くに行くことが寂しかったのだと思う。


あの時私は、こう思っていた。


別に、あんたから離れたって私はすっきりせいせいするよ、


と。


だけど次の瞬間、彼の心のうちの寂しさや、切なさ、のようなものが流れ込んできて、


私もブルーになった。


彼は、私に、近くにいて欲しかったんだ、と感じた。


そして、私も、ホントは離れることになって、寂しいのかもしれない。



初めの一年は、新しい仕事も順調に流れ、奇跡みたいにうまく行っていた。


彼のことなんてすぐに忘れる、と思っていたし、実際連絡も疎遠になっていた。


私は、新しい生活に、さっさと馴染んで、新しいものを見つけるんだと思っていた。


かつてのように。